そこはかとないユーモア&巧妙に練り上げられたプロットで、世界中にファンを持つアメリカの小説家ドナルド・E・ウェストレイク原作による、軽妙なクライム・アクション。
巧妙さと大胆さを併せ持つ泥棒界の名プランナー、ドートマンダー(ロバート・レッドフォード)!
金庫破りの達人、ケルプ(ジョージ・シーガル)!
あらゆる乗り物を扱うことができる運転のプロ、マーチ(ロン・リーブマン)!
大学で爆弾作りを学んだインテリ、アラン(ポール・サンド)!
ブルックリン博物館に展示されているアフリカ国産のダイヤモンド“サハリ・ストーン”を強奪すべく、四人のエキスパートたちが知恵を絞って大胆極まりない犯罪計画を実行する。
しかしながら神を呪いたくなるほどの不運続きで、お目当てのダイヤはなかなか入手できず、状況は二転三転。それでも冷静さを失わず、ロバート・レッドフォードがその都度新たな計画を立てるというのが見所。
最後のほうになるとヘリコプターで警察署を襲撃したり、挙げ句の果てには催眠術師も登場したりして、プランニングがエラく雑になってくるのがややマイナスか。催眠術という設定がオーケーなら、たいがいの難問は全部クリアできちゃうでしょ。
クインシー・ジョーンズによる陽気なサウンドトラックは、終始肩の力が抜けたゴキゲン感をキープしているし、ピーター・イエーツの演出も遊び心がいっぱい。
特に最後の最後で遂にお目当てのサハリ・ストーンを手に入れてから、貸金庫室を抜け出し、街を駆け抜け、車で待つ仲間たちと合流するまでのシーンは、ロバート・レッドフォードの緊張→緩和→歓喜が丁寧に描かれていて、なかなかナイス。
もう少し各キャラクターの掘り下げがあったほうがドラマに奥行きが出たような気もするが、そんな細かいことは気にしなーい!
アフガニスタン・バナナ・スタンド。あなたはこの映画が観たくなる観たくなる…
- 原題/The Hot Rock
- 製作年/1972年
- 製作国/アメリカ
- 上映時間/105分
- 監督/ピーター・イエーツ
- 製作/ハル・ランダース、ボビー・ロバーツ
- 原作/ドナルド・E・ウェストレイク
- 脚本/ウィリアム・ゴールドマン
- 撮影/エド・ブラウン
- 音楽/クインシー・ジョーンズ
- ロバート・レッドフォード
- ジョージ・シーガル
- ロン・リーブマン
- ポール・サンド
- ゼロ・モステル
- モーゼス・ガン
- トポ・スウォープ
- ウィリアム・レッドフィールド
- リー・ウォレス
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